from 亀水

讃岐の伝統食を楽しく学ぶワークショップ

小さい頃から親しんでいる讃岐の伝統食「押し寿司」作りを
下笠居地区のお母さんから楽しく学んで頂くワークショップを開催しました。
笑い声が溢れる楽しいひとときを、皆さんとご一緒させて頂きました。
その様子をご覧ください。

讃岐に春を告げる魚として香川県民に愛されている鰆をのせる、美味しい押し寿司。

先生をお願いした、下笠居地区のお母さん
丸山知子さん。通称ともちゃんです。
下笠居地区の人気者お母さんです。

旧南原邸のシェフの打ち合わせ。
長年の経験と知恵を楽しく教えてくれました。

集まった皆さんで仲良く分担作業

このワークショップが「初めまして」のお客様同士、仲良く分担作業して頂き、
酢飯、卵焼き、バランの準備、山椒の準備を進めます。

酢飯作り
お酢、上白糖を合わせ、お釜に入った状態の炊き上がったごはんに加えます。
飯台に上げて、切るように混ぜます。

パタパタみんなで扇いで冷まし、ふんわりにぎったお団子を作って行きます。
このお団子2個使って押し寿司一つが完成します。

型に合わせてカットしたバランの上に、押し抜きします。
酢飯、煮つけておいた具、酢飯の順に重ね、一番上に卵焼き、
甘酢に浸けておいた鰆、色よく茹でたそら豆、山椒を乗せ蓋を押しながら型を抜きます。

力の掛け加減をともちゃんに教えて頂きながら、押し抜きます。
綺麗に出来た押し寿司に、「わ~綺麗!」と歓声が上がり
皆さまとの一体感が生まれました。
美味しい物が繋ぐご縁を感じた瞬間でした。

風習の中の押し寿司

作った押し寿司を皆さんでお召し上がり頂きながら、
讃岐の生活の中で、押し寿司がどのように受け継がれて来たのかを、
ともちゃんがお話してくださいました。
昔、讃岐の農家さんでは田植え前の農閑期に、鰆1本を購入して様々なサワラ料理をつくり、
親族を招いて酒盛りをする「春祝魚(はるいお)」と呼ばれる習慣があったそうで、
この「春祝魚」の主役が鰆の押し寿司だそうです。
この時期に、お姑さんが若嫁さんに鰆を持たせて里帰りをさせ、
実家で押し寿司を作って持ち帰る事で、両家の交流がされていたそうです。
生活の中にしっかり根付いて受け継がれ続けた伝統料理。
風習は無くなりつつありますが、違う形でこれからも受け継いでいけたらなと
ともちゃんのお話を聞きながら思いました。
美味しい讃岐の伝統食を、若い世代にも食べ続けてもらう機会を
これからも作って行こうと思います。
ご参加いただいた皆様、先生をしてくださったともちゃん、ありがとうございました。

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